子供の頃から好きだ。

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俺は草の上をのたうち回る。 数十秒後。石を飲んだのになぜか喉を通った感触がないことにやっと気づいた。 「うぅ……。なにを飲ませたんですか?」 鹿もといイケメン青年はそんな俺をじっと見つめ小声でなにか呟いている。「こんなはずは……。」「しかし……、」「なぜ……。」 「あ、あの。」 目線が合わない青年に話しかける。 「力だ。」 「力?」 「……。そうだ。聞くよりも試したほうが早い。」 そしてゆっくりと、青年は足をあげ、ふり下ろした。 するとあら不思議。地面にクレーターが。 そしてもう一度足をあげ、ふり下ろした。 ……俺に向かって。 「うわあああああ!!」 クレーターをつくる、足技を食らう。すなわちぺちゃんこになる。 俺は死を覚悟した…。 そして潰されそうになったその瞬間、 キュィーーーーン。 甲高い音が響き渡る。 俺は何秒たっても踏み潰されないので頭をあげる。 「え?」 そして、その足は自分の回りにあるなにか白く薄い膜に阻まれていたのに気づいた。 「これが貴様の得た力の一つ目。絶対防御だ。身に危険が迫ったとき、反射的に自身を守ってくれるものだ。その膜は並大抵の攻撃では揺らぐことさえない。」 「へ、へー…。」 最初に言ってくれ……。汗が、冷や汗が半端じゃない……。 「二つ目だ。両手を前に出せ。」 「はい」 「次は目の前に先程自分を守った白い膜を想像しろ。できるな?」 「白い膜を……。」 頭の中でさっき自分を守ってくれたものを想像する。 すると、頭で考えていた位置に白い膜ができた。 「おう……。」 気を抜いた瞬間に膜は消えてしまった。 「結界を自在に好きな場所に出せる。強度は絶対だ。包んだものは自分からは結界の外には出れないだろうな。結界は大きさも、形も変えられる。時間があれば試してみるがいい。」 「了解……。」
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