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曲がり角を駆け抜けるとお目当ての部屋が見えてくる
古びた木のドアにかかっているプレートが段々と近付く
「黒猫ミステリーサークル」
これが俺の所属するサークルだ
「すいません!!HRが長引いて…」
息をきらせながら勢いよくドアを開けると部屋の真ん中に置かれた赤いソファーに腰をかけ不機嫌顔な一人の女
小さく溜め息をつき目を細めポツリと呟いた
「…ズボンのチャック開いてるぞ」
これが我がサークルの部長
波崎ルノアだ…
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