第一章

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さてさて……そんな意中の相手に屋上に呼び出されてこの状況。 そんなシチュで舞い上がらない奴なんぞ絶対いない。 つまり今の俺の心はフィーバー状態なのである。 ウハッ! キタコレキタコレキタコレェェェェ!! 遂に我が代の春がキタァァァァァァァッ!! 今まで理不尽な人生送って来ただけあって超嬉しいわッ! もうね、今なら喜びで爆死出来る自信があるねッ!! 「……で俺になんか用でもあるんですか花見さん」 高鳴る心を彼女に悟られないように語りかける。 ヤバイ、喋りかけただけなのにニヤニヤが止まんない。マジキメェっすわ俺。 そんな俺を真っ直ぐ見つめ彼女は満面の笑みを浮かべながら口を開く。
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