第一章

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「はぁ……全く最悪よね。こんな根暗といつも一緒にいる佐倉君は相当な物好きとしか言いようがないわ」 ま、そうやって誰にでも分け隔てなく接するところも素敵だけど……と俺に聞こえない程度の声で薄く呟く。 …………なんぞ? 放課後屋上まで来いって言われたからバイトのシフト遅らせてまでして来てやったのに何でこんなボロクソ言われてんの俺? 確かに自分でも引くような顔でニヤニヤしてたんだろうけど何もそこまで……そこまで言わなくとも……………ッ!! 「あの、つまるところ俺になんの用っすかねぇ? っと根暗は根暗は聞いてみたり」
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