第一章

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「あぁ、そうだったわ。私がアンタみたいな根暗男を呼び出した理由は他でもないアンタの幼馴染みのことよ」 うん、だいたい予想はしてたわ。 どうせあれでしょ? 自分が自分から近づけないチキン野郎だから俺というイケメン(死語)なパイプを使わせて貰ってアイツに取り入ろうって魂胆なんでしょ? 「アンタの幼馴染み、佐倉祐二君。率直に言ってしまえば私は彼と恋仲になりたいわ」 ふ~ん、ならなりゃいいじゃないっすか。なんか正直めんどくさくなってきたわ。 「では、私めが貴女様を祐二に紹介でもすればいいんですか?」 「いや、それもあるけど他にもアンタにはやってもらいたいことがあるわ」 「……?」
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