第一章

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「アンタには私を守って欲しいのよ」 「……守る、ですか?」 今の俺の表情はきっと、 「何言ってんだコイツ」 みたいな感じになっているだろう。 だっておかしいんだもの。 さっきも言ったけどこの人、完璧超人って呼ばれてんだぜ。 可愛い容姿とは裏腹に空手、柔道、合気、カポエラ、ムエタイその他諸々なんでもござれ。 しかもそれらの格闘技全部免許皆伝なんだぜ? 信じらんねぇだろ? でも……現実なんだぜ、これ。 まぁそんなあらゆる技達を極めてきたのにも関わらず私を守れ、だなんてアンタ誰に狙われてんすか? オレ、ムラビトA。ポポ、モヤシダカラタタカエナイ。ドラゴンボールツカッテナントカシロ。 「えぇ、理由は……なんて言えばいいのかしら? 色々と込み合い過ぎてて何から伝えればいいのかうまい言葉が見つからないわ」
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