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---そしてとある世界---
「ヤバい、遅刻しちゃう!」
1人の少年が慌ただしくまだ真新しい制服のようなのを着て走っていた
「くっそーよりによってこんな日に寝坊しちまうとはついてねー」
走りながら愚痴を零すように叫びながら走っていた。その時前方に見慣れた姿の人影があった。
「おーい、エミナーお前も遅刻かよー」
前方にいた少女は名前を呼ばれ後ろをふりかえった。
「あら、カイトじゃない!遅刻ってなんの事?」
エミナと呼ばれた少女はカイトに気付き問いただした。
「なんの事って…今日は入学式だぞ!入学式が始まる時間は9時から今はもう8時45分だぞ!
そう言ってカイトは自分の腕時計を見せた
「・・・あんたの時計、30分早くなってるわよ」
「ほらまだ8時15分よ。」
そう言って自分の時計を彼に見せた
「えっ、まじ!?じゃあここまで走ってきた努力はなんだったんだ!!」
「はぁ相変わらずあんた馬鹿ね。ばカイトよあんたは。」
カイトは地面に膝をつき沈んだ。そのカイトにエミナはカイトを呆れ馬鹿にしていた
「ほら、いつまでもグズグズしてないで早く行きましょ」
エミナは膝をついて落ち込んでるカイトに言った
「・・・あぁ」
カイトは短く一言返した
「ってか、ばカイトってなんだよ!馬鹿にすんなよ!!」
「遅いわよ。ばカイト」
自分が馬鹿にされたカイトはそれに気付きエミナに言ったがまた馬鹿にされた
「ほら、さっさとしないと置いてくわよ」
エミナにそう言われ2人で歩いて行った。
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