Chapter.1

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チャイムがなり玄関の扉を開けにいくと案の定、カイトがにこやかに立っていた。 「よう、さっそく来ちまった!! エレナの部屋はどんな感じなんだ?」 「たぶんあんたの部屋とそんなに変わらないと思うけど、とりあえず広いわね…ベッドもふかふかだし」 扉が開けられたカイトはエレナに挨拶して中に入りながら質問した。 エレナ自身ズカズカと入ってくるカイトに呆れながらもベッドが余程気に入ったのかベッドに対してにやけていた。 まだ殺風景のリビングに入り、床に座ったカイトは再び質問した。 「・・・ベッド基準かよ(笑) ってそんなことよりクラスの方はどうだったんだよ?」 「そんな事ってなによ?わたしにとってベッドは大事なのよ。 それでクラスだったはね、勿論Sクラスだったわよ。あんたは?」 「まじかっ!!俺たちやっぱなにかしら繋がってるんだな!! 俺もSクラスだったぜ!!!」 エレナがSクラスだということに喜びを隠しきれなかったのか勢いで抱きついてしまった。 「!!!なっなななななにすんのよ///早く離れなさい///」 パチン、パチン、パチーン エレナは突然抱きつかれた事により気が動転したのか顔をまっ赤にしながら3回のおうふくビンタをかました。 「痛い!!俺の顔がッ!!! 俺が悪かったです。すいませんでした。」 「いくらわたしと一緒なのが嬉しかったのかは知らないけどわたしに抱きつくなんて百万年早いわよ!!」 涙目になりながら謝るカイトを見てエレナは顔をそっぽむけながら言った。勿論顔は赤いまま。 「とにかく、明日から学校も始まるし、自分の荷物も整理したいから今日は帰りなさい」 そういいながら部屋に送られてきていたダンボールを横目で見た。 「・・・そうだな。エレナのクラスも聞けたし俺も自分の部屋の荷物整理してくるわ!! それじゃまた明日なー」 と言いながらエレナの部屋を出ていった。 そうしてカイト達含め新入生たちは各々自分の荷物を整理して、明日からの学園生活に備えて一日を過ごしたのであった。
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