Chapter.1

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---アシュタリカ 王国都市ヴァームス--- 人がまったくいない路地に突然空間に亀裂が入り、中から黒いローブに身を包んだ人物が出てきた。 「ふぅ…無事到着ってところだな。とりあえず大通りに出るか」 黒ローブの男は辺りを見回し、人がたくさんいる大通りを目指して歩いていった。 5分ほど歩くと大通りに出たのか、その通りはたくさんの人で賑わっていた。 大通りにでた男はまだアシュタリカに関する情報が乏しいのでその辺にいたお兄さんに話をかけた。 「ちょっと聞きたい事あるんだけどいいかな?」 「ん?いいよ。それで聞きたい事ってのは何だい?」 「この辺にでかい学園とかってないかな?」 「学園?この辺だったらセレモニア学園が一番でかいね。 場所はここから道なりに15分ほど真っ直ぐいったらあるよ。これでよかったかな?」 「あぁ、ありがとう」 自分の知りたい情報を聞いた彼は短く返事をして頷いた。 目的地を決めた彼は周りの市場などを見ながら歩いていた。 少しばかり私用を済ませた彼はお兄さんに言われた通りに15分ほどひたすら歩いていると塀に囲まれているお城のような所の門の前についた。
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