Chapter.1

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10分後 「お待たせ致しました。それではご案内致します。 まず編入試験の方ですが、120分のペーパーテストをおこなった後に実技として魔力値、属性の検査の方を行い、その後に学園長との面談です」 女性はついてくるよう指示すると歩きながら試験について説明していた。 少しばかり歩くと女性は扉の前に立ち止まり一つの教室についた。 「こちらが試験会場になります」 それだけ言って中に入った。 ジェイドもそれにつづき中に入ると白衣を着た一人の男性がだるそうに座っていた。 「ジョン先生、編入試験を受ける方を連れてきましたのであとはよろしくお願いします」 女性はジョンにあとの事を任せると言って教室を出ていった。 「あいよー!それじゃそこのイケメン、試験についてはさっきの女から説明されてると思うからさっさとやるぞ。 まずは120分のペーパーテストやるから紙が置いてある席に座れ」 ジェイドはジョンの指示に従うとジョンから始め~となんともやる気のない合図を聞いたのでテストを始めた。 「(なんだ120分も使うテストだから余程難しいと思ったのだか簡単だな)」 ジェイドはテストの問題をスラスラと解きながらそんな事を思っていた。 テストを始めてから一時間たつとジェイドはペンを机の上においた。 「おっ、なんだもう終わったのか?」 「あぁ、案外簡単だったな」 ペンを置いたジェイドをみるとジョンは終わったのかと思い話しかけた。 するとジェイドは自信満々に答えた。 「おーおーやたら自信あるんだな。 そのテストは普通の試験より難しくしてあって、2時間かかるのを1時間で終わらせるなんてどんな頭の構造してんだよ。 まぁいい、それじゃ次は実技のほうやるから紙は机においたままでいいからついてこい」 ジョンは1時間で終わった事に驚いたと同時に自信満々に答えるジェイドをみて満点は取れるハズないと思っていた。 そして実技の試験をやるからと言ってついてくるよう指示をして教室からでた。
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