プロローグ

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「そうそう、理事長は僕とママの古い友人だから、困ったことがあったら彼に何とかしてもらいなさい」 朗らかな父さんの声に、私はなるだけ低くしたとげとげしい声で「はーい」と答えた。 非常識な両親の元に生まれてしまったが故に、妙なことに巻き込まれてしまった。 もう、こういう星(両親)の下に生まれたのだから、腹を括るしかない。 3年間、私は健全な青少年を騙して躍らせて裏切ろうじゃないか。 ……こうして一行に纏めてみて、改めて、人類であることを止めたくなってしまった。
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