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黄色い声や馬鹿でかい声が響く教室で俺は、時計を何気になく見た。
「!?」
驚いた。思わず二度見してしまった。二回見ようと三回見ようと変わらない。
9:30。これが今の時間だ。ここに来たのは8時だったんだぞ、一時間半もおしゃべりが続いていたのか!?
その時だ。教室に響く声を凌駕する声が教室に響く。
「静まれ~!」
その声を聞いてピタリと声が止んだ。俺はこの声に聞き覚えがあった。
「みんな、時計を見ろ!少しおかしくないか?」
そうコイツは俺の親友であり、現生徒会長の神田竜(かんだ りゅう)だ。
「ここに来てかれこれ一時間半だぞ、これはおかしいだろ」
他のクラスはまだ騒いでいるようでざわついている。
「ちょっと行ってくる」
黙らせに行ったか
しばらくすると、竜が戻ってきた。もちろん他のクラスは静かになっていた。
「他のクラスには、もう言って来たんだが、クラスを回る前に一年、二年のフロアと職員室に行ってきた」
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