僕の弟

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僕の名前は「阿葉風 透」 15才。 この学校に入って10日経ったけど、 案外、慣れるのが早く、 友人も5、6人。 クラスの人とはもうある程度話した。 そして4月25日。 ついにこの日、「オカ研」スタートである。 僕は放課後、職員室で顧問の先生を待っていた。 友人達からは「何故オカ研!?」といわれたが、 僕からして見れば、何故、あの『オカルト研究部』に入らないのか謎だった。 (まぁ、彼らは『ウワサ』を知らないから無理もないが・・・) そうして10分後、ようやく顧問の先生がお見栄に。 顧問の先生は 『久留味川 忠之介』 と言うらしい。 僕は軽く挨拶し、早く部活を始めて欲しく思う。 しかし予想に反し、顧問の対応は雑で、適当に部室がある場所を説明し、 今日は取り敢えず、そこでやって欲しいと指示した。 僕は胸にある不満を押し込み、部室に向かう。 そして部室がある『5階』 ようやく長い階段を通り抜けた僕は、一息つき、再度部室を探す。 そして・・・ 薄暗い、隅の方に、 『オカルト研究部』 と、古ぼけた厚紙に書かれた部屋を発見する。 僕は恐る恐る中に入る。 そしてここが、『弟』と初めて会う、最悪な場所なるなんて知るよしもしなかった・・・・
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