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部屋の中は薄暗く、埃が舞っていた。
だいぶ長い間使われていないようで、部屋は散らかりっぱなしだ。
まずは掃除だな、と思い立った僕は、取り敢えず窓を開ける。
しばらく開けることを封印されていた窓は、今日初めて外の空気を吸い込み、部屋に明かりを灯した。
入ってきた風により、部屋中の埃が一斉に舞う。
僕はゴホゴホと咳き込み、一旦部屋を出る。
取り敢えず、職員室とか保健室とかに行って、マスクとか軍手、それを用意しなくてはと思い立ち、僕は廊下を駆ける。
何とかそれらを用意し、僕は『オカルト研究部<部室>』に入る。
部屋は窓の光で照らされ、埃は少し落ち着いていた。
僕はまず、隣から借りたほうきと塵取り、それからゴミ箱を持って行き、(ここにも有るにはあるのだが、汚くて使い物にならない。)
それから部屋を掃いていった。
部屋はすごく汚ない。
僕は部屋に散らばっている資料を上手にまとめながら、埃を掃いていった。
僕は部屋の掃除は得意だった。
家ではいつも僕の部屋ばかりキレイだったし、母も部屋の掃除のことに関しては、何も言わなかった。
無論、それ以外のことなら言うが。
僕はある程度部屋を掃き終わり、次は雑巾を絞って、部屋の床を拭いていく。
床は狭いので、意外と早く終わる。
ただ、この時部屋の中央にあった机が邪魔だったので、部屋の外に出し、掃除に優位な環境にした。
床が吹き終わると、次は窓、壁、物、物置という順にキレイにしていった。
ある程度キレイにし終わった後、僕は時計を見た。
5時半。
そろそろ帰るかと思った僕は、部屋を出ようとしたその時、
僕は部屋の隅に、一冊のノートを発見した。
それは、『調査ノート』と書かれていた。
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