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『調査ノート』と書かれたそのノートは、酷く汚れていた。
一体、さっきまで何処にあったのかは知らないが、少しだけ興味が沸いてきて、時間もまだ門限ではなかったことから、そのノートを読むことにした。
僕は改めてそのノートを見て見ると、名前が書いてあり、『久保背 夕闇』と書かれていた。
当時の『オカルト研究部』の部長かな?と、思いながらノートを開けてみた。すると・・・・
赤い文字で日記形式で書かれていた。
内容には、以下のことが書かれていた。
『4月31日、俺がオカ研の部長になって一ヶ月くらいは経ったか?
部員は全部で5人。
先輩から託されたこの部活を、全員で維持しなくてはいけない。
特に、俺は責任重大だ。』
『5月1日、この日、卒業した先輩からメールが届いた。どうやらいい忘れたことがあるらしく、それをわざわざ報告してくださった。
内容はこうだった。
「気持ちは常に平静にしていること。
それから、今年の新入部員には気を付けること。」
と、これだけだった。
わけは、わからないが、先輩の言うことだ。守ることにした。』
『5月3日、今日は新入部員が来る日だ。
俺は待ちきれず、胸をドキドキさせていた。
いや、先輩の言うことを守らなければ、と思っても、なかなかそうはいかない。』
『5月5日、子供の日で、学校は休みだが、俺は
ある個人調査のため、学校に来ていた。
しかし、昨日は残念なことが起きた。なんと、新入部員が1人しか入らなかったのだ。』
『5月7日、今日、俺の部活仲間が相談に乗ってきた。
例の件か?と思ったが、違った。
呆れた話だ。ソイツは急に部活を辞めたいと言い出した。
僕は勝手にしろといい、突き返した。』
『5月9日、あいつは辞めた。情けない奴だ。
しかし、それだけじゃない。
他の部員も「転校」と「退学」で、この「オカルト研究部」を去るらしい。
これは仕方ないが、しかし残念なことに、部員が3人になってしまった。』
『6月1日、久しぶりの部活だ。
5月半ばに、もう1人の部員が自殺した。
あり得ない・・・何故、彼が・・・・。
今でも信じられない。
これで、新入部員と俺を合わせて2人になった。』
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