僕の弟

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『6月25日、久しぶりの部活。 俺もいい加減立ち直らなければならない。 今日から本格的に活動だ。 久しぶりの部活に新入部員の奴も嬉しそうだ。 よし、先輩の代から研究されている「あの件」について研究を進めよう。」 『6月27日、研究上々。これはいい。あともう少しで研究は完成だ。』 『6月30日、へこたれててはいけない。 先輩の代だって2人だったじゃないか。』 『7月3日、やはり現地調査が必要だ。25日、例の会社に行ってみよう。』 『7月5日、ほんのささいなことだが、新入部員の名前をまだ知らない。 というか、あいつって誰だ?』 ここから、殴り書きになっている。 『7月8日、あいつはヤバい。かなりヤバい。そういうことだったのか、あの先輩の言うことは、 ヤバい。ヤバいぞ。 そもそもあいつがきてからじゃないか。部員が辞め始めたこと。』 『7月11日、ヤバい。嘘だろ?俺の家に知らない奴が加わっている。 何で・・・・何で、あいついるんだよ!!!!!』 『7月15日、嘘だろ?先輩と連絡つかない!? 俺、これからどうすればいいんだ?』 『7月20日、予定日より早いが、例の会社に行く。そこで真相を確かめる。 「死人の会社」へ。』 『7月25日、ヤバい、本当にヤバい!! あの会社には常識は通じない。 なんなんだ?あの会社は? そもそも、なんであいつが・・・・』 『7月30日、俺にはもう無理だ。 ごめんなさい。』 『夏休み、初め。 俺はこの部活を辞め、ここを廃部とする。 俺の個人的な決定だけど、あとはあいつが勝手に何とかするだろう。 今日で最後。 今まで、ありがとうございました。』 ここで、日記は止まっている。 僕は少しびびっているが、興奮している。 実際にこういう問題があることにワクワクしているのだ。 下校時刻が近づき、僕は急いでノートをしまい、部屋を出た。 廊下に出た時、部屋から何か、気配の様なものを感じたが、気のせいだと思って、急いで帰った。 時刻は6時を過ぎていた。
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