第一話

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一年A組の入り口に担任と思われるスーツを着た男の人が立っていた。第一印象は何だか怖そうな人。でも優しく、すぐに馴染めた。 先生に挨拶をして教室に入り、自分の席を探す。28番の席は……、あった。一番後ろの席だった。 隣の席の人は……、まだ来ていなかった。私は自分の机の上にあった校章と名札を付けて入学式に参加した。 これから三年間、どんなことがあるのだろうと少し不安を抱えながらも楽しみにした。 入学式が終わって自分の教室に入る。隣を見ると未だに隣の子は居ない。 風邪で休みなのかな、と思いながらその日は終わる。幸い、好きな人が斜め前だったので、それだけでも幸せだった。
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