人生最悪な日

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そう間宮くんが私に出した条件とは、私が間宮くんと付き合うということ。 それが彼にとって何のプラスになるのかというと、実は彼に入社当時から懐かれ口説かれ続けていたのだ。 まだ学生気分も取れていない彼は私にとって眼中外で、ちょっとした悪ふざけなんだと思っていたが、彼から好きだとちゃんとした言葉で告白され、本気だったのだと知らされた。 でも私には私には知人の紹介で知り合い付き合って1年の2つ年上の彼が居た。 それに、いうほど若くもない私にとって恋をするなら、断然年下よりも年上の人で勿論、結婚を視野に入れられる相手の方が断然いい。 正直、会社でも人気な間宮くんに言い寄られて悪い気はしなかったが、今の彼と別れる気はなく、お断りするというカタチとなったのだ。 でも、それはもう半年も前の事で彼の気持ちがずっと私にあるなんて図々しい事は思ってはいない。 彼は若いし、それにモテる。 そんな彼からの、まさかの申し出は”振られた仕返し”にしか思えなかった。 だって私に条件を突き付けたときの彼はすごく意地悪な顔で、そして冷たい目をしていたから。 ――もう私に特別な感情なんて持っていないって思い知らされた瞬間だった。 .
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