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でも、そんなこと私には関係ない。
間宮くんに好かれていなかろうが例え嫌われていようが、どうでもいい事。
どちらかというと嫌われていた方が、間宮くんの興味が私から逸れ早く解放してほしい。
間宮くんの望みどおりの言葉を口にしたし、もういいだろう。
これで息苦しい、この空間から解放されるって思っていたのに甘くはなかった。
「ねぇ、涼子さん自分の立場を分かってる?」
間宮くんの脇をすり抜け部屋を出ようとした私の腕を掴み、それを遮った。
――え?
私は間宮くんの言葉に耳を疑い、反射的に振り返り彼を見た。
間宮くんは驚き振りかえる私を不敵な笑みを浮かべ真っ直ぐ見据えていた。
「付き合えばいい?、じゃなくて付き合って下さいだろ?」
続けて出てきた間宮くんの言葉は信じ難いもので、耳を疑いたくなるようなものだった。
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