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「さっきの髪色と目の色なに?」
まぁ、そりゃ気になるよな。
ずっと仲良かった友達の髪色がいきなり水色に変わってたら。
「えーっとな…まぁ、あっちが地毛と、ほんとの色の眼なんだ。」
普通、いきなり言われても信じられないよなぁ。
ちなみに今はしっかり染め直して茶髪と黒目。
まぁ、あっちからするとこっちが本物なんだろうけど
「へー…。知らなかったなぁ」
そりゃ言ってないからな。知ってたら怖いわ
「じゃあ、なんで染めたんだ?……っても、やっぱそりゃ目立つからだよなw」
「当たり。…で、お前こそその髪色どうしたのさ」
俺の知ってるこいつの髪の色はこんな茶髪じゃなくて金髪だったはずだ。
結構似合ってたからイラッとしてたのを覚えてる。
「あー、そりゃ目立ったら萌えの観察ができな……っゲフンッゲフンッゴッホン。あーノドイタイナァー」
素晴らしいほどわざとらしい誤魔化しだな
「………萌え?」
「大丈夫だ。問題ない」
「お前の頭は?」
「大丈夫じゃない。問題だ……ってなに言わせんの!?」
相変わらずノリはいいのなw
それより………。
「………なぁ、なんで言わなかったんだ?」
「何を?」
「…………………高校」
それだけがどうしても分からない。なんで隠したんだ?
話してる限り悪意は感じないし…、嫌われてないと…、思いたいな。
「あぁー!それはさ…なんというか、その…。…………お前ら絶対バカにすんじゃん…」
「…?」
「ほら!ここ、男子校!全寮制!ホモとバイが溢れてる!!」
「………まぁ、確かにネタにはしたな!」
「でもさ、でもさ!お前も、ここに入ったってことはさ!同士なんだよな!」
…………………………は?………
え、なに、同士って?
「お前何、何が好きなの!?会長×転校生とか王道だよな!もしくは副会長×会長の毒舌鬼畜攻めとか!?俺的にはやっぱ俺様生徒会長×転校生がだいすきだな!あれは最高。至極だ。最高の癒し。強き受けだとなおよし。でも、王道転校生のすげーウザいバージョン。あれだけはマジで拒否る。マジで関わりたくはない。まぁ、見るだけならいいけ…
「おおおおおおお落ち着け!!!!!」
ガスッ!!!
「すんまそんっ!!!」
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