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「……は?いや、はぁ!?」
言えた、人生で初めての告白!
この妙な気恥ずかしさと達成感の絶妙なバランスがむず痒い。
…あれ?そう言えば元々はルゥと話をする為に来たような気がする。
それが走っている内に気持ちが高まってきてグーリーにクチバシで挟まれて死ぬかと思って、言うなら今しかないと思って…あれ?
「な、なななななななっ!アンタ馬鹿じゃないの!?」
「いやいやバカって呼ばれているのはカインで僕はお師匠様にはアホって呼ばれているよ」
「知らないわよそんなの!馬鹿でも阿保でもどっちでも同じよ!!」
顔全体を真っ赤にしてルゥは僕に叫び散らす。
僕としては結構重要な部分なんだけどバカとアホの違いって。
「大体気でも狂ってんじゃないのアンタ!?私は魔族!アンタは人間でしょうが!!」
「そうだね。それで?」
人間と魔族だと好きになってはいけないのだろうか。
それだと非常に僕が困る。
「それで!?アンタ本当に変態なんじゃないの!?」
「…流石に変態って呼ばれたのは初めてだ」
「うっさい!そもそも昨日の今日でどうしてアンタがアタシを……す、すすす。好きになるっていうのよ!?」
「うーん……一目惚れってやつ?あと、まだ僕自身よく分かってないから好きかもしれないってさっき言った筈だけど」
「どういう事よ!かもしれないって!?曖昧にするな!!」
「んー。ルゥ、好きだ!」
「堂々と何言ってんのよ!?」
「どうしろって言うのさ」
ハッキリしろって言うから好きだと答えたのに怒られてしまった。
それにしても怒るルゥも可愛いなぁ。
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