人間と魔族と恋心

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「そもそも!アタシは昨日アンタを襲ったのよ!?それで好きになるって、アンタそういう趣味!?」 「え?僕の趣味…んー、山登りとひなたぼっこかな。ルゥは?」 「あ、アタシも日光浴大好き…って違う!」 「ひなたぼっこと日光浴の違い?同じじゃないの?」 「そうじゃない!」 ルゥの趣味は日光浴らしい。 良いなぁ、一緒にのんびり寝転がったら幸せだろうなぁ。 「とりあえずルゥ、一緒に寝ようか」 「は、はははははははははっ…はぁ!?ね、寝ようってアンタ!?昼よ!?外よ!?いきなり過ぎるでしょうが!!」 「そういうものじゃないの?」 「そうじゃないに決まっているでしょ!!」 お互いに共通の趣味があると言うのにルゥはひなたぼっこを頑なに拒んでいる。 今日なんて絶好のひなたぼっこ日和だしこの湖畔も最高の場所だと思うんだけどなぁ。 「…わ、分かったわ!アンタそうやって手当たり次第に女の子に声かけているんでしょ!?そんな軽い男にアタシが落とされるものですか!!」 「告白したのはルゥが初めてだけど。それにしても色々と詳しいねルゥは!僕なんてカインやミーナに聞かないと女の子の考えている事なんて分からなかったのに。ルゥは何回も告白とかされた事あるの?」 「あっ、あるわけないでしょうが!!」 「そう?ルゥは可愛いから結構モテると思ったんだけど」 「カワっ!?あぁもう!どうしてさっきからアンタは恥ずかしい事をベラベラベラベラと喋るのよ!?」 「好きだから」 これ以外に理由が無いって言うのにルゥはどうしてこんな事を聞くのだろう。 恥ずかしい事って言うけど、思ったこと全部ルゥに言っているだけなんだけど。 女の子に隠し事していると将来きっと後悔するぞってお父さんも言っていたし。 しかしルゥが言うにはもしかして僕の考えの大半は恥ずかしい事なのだろうか。 どうしよう、少し不安になってきた。
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