prologue

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むかし、むかしあるところにおはなのうつくしいむらがありました。 そのむらはちいさいむらでしたが、ほかのどんなむらやまちよりもしあわせなむらでした。 あるひそんなむらにいっぽんのあかいはながさきました。 むらびとはそのはなをとてもきみわるがりました。あかいあかいまるでひとのかんじょうをゆらがせるはなでした。 いつしかあるひをさかいにむらびとたちがつぎつぎとしんでしまいました。 さいごはむらもしんでしまいました。 そしてやまをこえたところのまちのひとはこのむらを [ひがんのむら] とよぶようになりました。
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