1人が本棚に入れています
本棚に追加
――2108年、一月。
「――今回我等に与えられた任務は、ポーランド北部に現在建設されている前線補給基地の破壊だ」
特殊遊撃部隊隊長、ガハルド=ヴェインの口からはっせられた言葉は、隊員達に衝撃を与えるには充分過ぎる力を持っていた。
「補給基地の破壊だと?」
「前線を避け偵察を潜り基地を破壊、追っ手を逃れ本土に帰還する……。いつもに比べても、無謀もいい所な作戦ね」
「隊長、私達を全滅させる気ですか?」
飛び交うもっともな意見に、ガハルドは辛そうな表情を見せた。
最初のコメントを投稿しよう!