プロローグ

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何も記憶のない少年。少年は目を閉じ、木に座ってもたれかかっている。 少年が感じるのは、鈍い頭痛と軽い浮遊感のようなものと……、少女のすすり泣く声。 少年は目を開き、少女の姿を探した。少し先にいたのは、少年のように木にもたれ顔を膝の間に埋めている少女。 少年はゆっくりと少女のほうに歩き、目の前に着いて声をかけた。 「どうしたの?」 それは、不思議で神秘的な、物語の始まり。 ..
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