第一章

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「ただいまもどりました」 家のドアを開いて私はそう言った。 「おかえりなさいませ、レベッカお嬢様、少年様」 使用人のセソワがしわの多い顔で柔和な笑顔を作って迎えてくれる。 「お母様とお父様は?」 「どちらもまだお帰りになっていません。なにかお話があるのですか?」 「ううん。そういう訳じゃないから。少年、行きましょ」 私と少年は別々の自分の部屋に戻った。
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