第一章

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次の日の朝。私は一つのことを決めていた。もう、悩まない。 朝食を食べに行くと、テーブルには、お母様とお父様と少年がすでに席に着いていた。双子の弟のレベックはまだ寝ているらしい。 私は席に着くなり言った。 「あの……」 私の声を聞いた三人が、顔を私の方に向ける。 「私、ヘスニア王立騎士養成学校に行きます」 言い切った私は長く息をついた。 お母様とお父様は驚いた顔をしていたが、少年は優しく微笑んでいた。
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