†初夏†

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『しにたい』 悠奈からの届いた一通のメール 【大丈夫か?何があった?】 すぐに返信する俺 『今すぐこっから離れたいです。でも一人じゃ帰れない。足が動かない。足がにくい』 何が何だかわからない。 でも、助けを求めている事は事実だ。 【まず、落ち着こう。今から迎えに行く】 『迎えに来てもらうのも…なんか悪いです』 【しにたくなっちゃうくらい、その場が苦痛なんだろ?とにかく迎えに行く。今どこにいるの?】 『まだ磐田。ごめん19時の約束だったのに…間に合いそうもない』 今日は悠奈と19時から遊ぶ約束をしていた 【気にすんな。磐田のどこ?】 『住所送るから迎えに来て。』 【わかった。東名使って、できるだけ速く行く。それまで頑張れ】 『にゃあ』 やっと『にゃあ』が出た。『にゃあ』は悠奈が落ち着いた事を意味していた。 頑張れそうだな…と安堵しつつカーナビをセット。 速攻で東名にアクセスし、アベレージ120km/hで車を走らせる。 運転しながらメール 【やっと、『にゃあ』が出たね。落ち着いた?】 『あぃ』 【良い子だ。ヨシヨシ(T_T)\(*^^*)】 悠奈は今年から短大1年生になった18歳。 俺は26歳の会社員だ。 無論、俺には彼女はいない。 悠奈はお気に入りのガールフレンドと言ったところか。 『アパートの特徴。黄色のアパートのA棟301号にいるよ』 【把握。今高速に乗った。あと1時間。すぐ会えるから心配すんな。大丈夫。】 悠奈はパニック障害を持っている。 悠奈の返信メールを見ながらテンションを判断しつつメールを続け、車を走らせる。
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