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…信じられなかった。彼氏でもなんでもないのに手を掴まれて、癖なんて自分でも気付かなかった。
それよりも自分がなんでこんなに動揺しているのかが一番わからなかった…。
その夜、アイツの言葉と掴まれた手の感触が頭の中に残っていた。
「…仕方ないじゃない。好きだったんだから…大好きだったから…私…」
この時私は枕に顔を埋めて声を押し殺して泣いた。
私は好きで別れたからじゃなくてフラレたからと理由を押し付けて何度も何度も泣きながら自分に言いきかせて泣く夜を過ごした…。
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