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大切な人
朝…私は鏡を見てあまりにも酷い顔に驚いた。
いつの間にか寝てしまったみたいで泣いた痕が顔に残っていた。
私は慌てて顔を洗い、学校へと向かった。
「ま…また日直?どうしてまた日誌くらい気を利かせて出してくれないのよ」
さすがにウンザリ。
『なんだよ。落ちたプリント全部片付けて仕分けするのもほったらかして逃げたくせに』
グサッ。痛いとこを突かれてしまった。
「わ、悪かったわね。もう私と元彼の事、心配してくれなくていいから」
昨日言われた癖を我慢して言ったけどアイツにはバレてるみたいで持っていた日誌を取り上げられた。
『無理しなくても見てりゃわかるって』
「な…何よそれ…」
私は呆気に取られながら教室に入って行った。
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