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葵と出逢えたことは、吉田にとっては、『幸福』であり、『不幸』でもあった。
ー『叶わぬ想い』を抱き続けるー
いっそ、忘れることが出来れば良かった、と思う。
それなのに、『忘れて欲しい』と願った自分の方が、忘れられずにいた。
憶えていてくれたことが、嬉しかっただなんて。矛盾し過ぎて、嘲笑ってしまう。
ー『誰か』を愛すれば、誰だって矛盾した『想い』 を抱くことになるー
それを、葵が『身を以て知る』ことになるのは、まだ、もう少し先の話だった……………。
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