第一章 1人の少女の運命は?

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いつも通りに続く日常。それが何万年と続く現実―――……。 気が狂いそうなほどの海の青。何年もかけて赤茶けていく、大地。アリの子のように群がる人間――…。 私でなければ、狂っていただろう。 だって、そう―――……。 私は人間を憎み続けたのだから。 私は地球と違い、人間を愛おしむ気持ちは無い。 だから私は何万年と続く現実(にちじょう)を見続けられた。 ―――いっそ、気が狂った方が楽だったかもしれない……。
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