春の球技大会 ~花井さんの気持ち・蘭の思い~

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-和也side- なんかムカつく。 松浦が他の男子に向かって笑顔を向ける事も、話してる事も。 気付けば体育館の外にいた。 なんでこんなムカつくんだよ。 別にいいじゃん。 松浦は俺の彼女じゃねぇ。 ましてや、松浦は俺を嫌ってる。 最初から嫌ってた。 調子のってるとか言って、俺に勝負吹っ掛けて。 逆に俺は松浦が嫌いなんじゃねぇの? そう思いたいのに、松浦の悲しそうな顔が離れない。 なんで気にしてるんだよ。 「あー!!くそ!!」 俺は頭をぐしゃぐしゃにしながら座り込んだ。 なんだよこれ!! めちゃくちゃ腹立つんだけど!! そうだ!! 勝負だ!! 松浦と勝負してるんじゃねぇか。 俺が松浦を惚れさせればいいんじゃねぇか!! そしたら松浦に命令出来るんだよな!?(知らねぇよ) だったらこの気持ちを松浦に…………。 って!! 何考えてんだ俺!! 「和也?ι」 -ビックゥ!!- 「うほはへい!?」 いきなり名前を呼ばれ飛び上がった。
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