1章:絶望からの幻想入り

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辺りは日が傾き、綺麗な夕焼けに彩られている。 空ではカラスが鳴き、よい子は帰宅する時間だ。 そんな中、夕焼けに照らされながら一人寂しく歩く少年の姿があった。 その姿は夕焼けに照らされたおかげではっきりと分かるが、服はボロボロで破れた場所から傷が確認できる。 まるで集団リンチでも受けたかのような有り様だった。 少年の顔は傷だらけで、目は涙で溢れ赤く腫れ上がっている。 口も切ったらしく血が垂れている。 なにより少年の顔にはもはや生気がない。
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