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進行役の二人はさて置き、各チームの様子を見ていきましょう。
まずは大妖精チームから。
「さて…まずは普通にカレーを作っていけばいいのかな?」
「う~ん…そうだね。とりあえず普通に作っていこうかな…。」
「私は何をすればいいのだ?」
「材料切れる?」
「適当でいいか~?」
「…切るのは私がやるね。」
「そ~なのか~。」
『セリアさん恐い…セリアさん恐い…セリアさん恐い…。』
『あ、文様…聞こえてます…。』
『はっ!?な、何でもありません!何でもありませんよ!え、えっと…どうやら大妖精チームはカレーを作るようですね。』
『その様ですね。ルーミアさんが食材を洗って、大妖精さんが切っている様です。』
『リグルさんは…鍋を火にかけてますね。食材を最初に軽く炒める様です。…あ、ルーミアさんが生肉を食べてますね。』
『美味しそうです。』
どうやら大妖精チームの出だしは、ルーミアが生肉を食べている事以外は好調な様だ。
食材を最初に軽く炒めて下準備をし、そこに水を入れていく。
そしてここで…。
「…みんな覚悟はいい?」
「…ここまできたら退けないかな。」
「ドドンと行くのだ~!」
「…えい!」
ドサッ!
『あやや?今…何を入れたんでしょうか?』
『…大量の【砂糖】に見えました。』
『…さ、砂糖…。』
そして更に…。
「いっけぇぇぇぇ!」
『…今度は【ハチミツ】です。』
「わは~!」
『…【チョコレート】。』
「これで…終わり!」
『…【サッカリン】…ってこれは何でしょうか?』
『…よく分かりますね。』
『ラベルが貼ってありますので。』
「…これ本当にカレー粉入れるの?」
「…虫とかが喜ぶ臭いが…。」
「カレー粉なのだ~。」
「「…あ。」」
ポチャン…
『…カレー粉が投入されました。』
『…さ、さぁ!大妖精チームはカレー粉を入れた!これは完成間近か!できれば終わって欲しいところ!』
もう突っ込まず、実況に専念しよう。
そう考える射命丸だった。
一方、カレーを作った大妖精とリグルは…もはや何も言うまい。
そしてルーミアはトドメと言わんばかりにカレーの中にチョコレートを追加していた。
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