21章:取り戻した絆…異変後の大宴会!

45/61
前へ
/659ページ
次へ
しかしながら一つ、この方法には問題があった。 「あ、暑い…。」 あれ程に巨大なフライパンを扱うには、それに対応出来るぐらいに強力な火力が必要になる訳で。 あっという間にフライパンの周りの温度が上昇、思わずチルノはその場から離れた位置に移動していた。 しかし氷太はそうはいかない。 「…結構キツいかも…。」 そう言いながら氷太は懐から一枚のカードを取り出し、それに霊力を込め始める。 「…出来た。『【邪氷】黒氷の鉄槌 纏』!」 氷太が発動したスペル。 それは本来、黒氷の龍を呼び出す為のスペル。 それを悪魔と対峙した際に黒氷の龍を身に纏う術を覚え、それをスペルにしたものなのだ。 「…これなら…少しはマシかな…。」 黒氷の鎧を身に纏い、更に冷気で熱を軽減する。 そして失っている腕には氷で作り出した龍の腕が。 そして更にそれを巨大化させる。 「…小傘さん。食材を…お願いします。」 「う、うん!氷君…あんまり無理しないでね!」 氷太は、本当はチルノに頼みたがったが…この熱では無理。 若干不安だが小傘に頼む事に。 『これは…凄い事になってきましたね。』 『色んな意味で会場が温まってきましたね!』 ガシッ! っとフライパンの柄を掴む。 その瞬間、氷太の目は真剣で鋭い目に。 そして…氷太はフライパンを振るい始めた。
/659ページ

最初のコメントを投稿しよう!

292人が本棚に入れています
本棚に追加