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フライパンに投入された卵が少し固まってきたところで…氷太はご飯を入れた。
『さぁ!ここからどうやって卵でご飯を包むのでしょうか!』
『…こちらが緊張してきました。』
氷太は息を整える。
しかし、卵が完全に固まってしまってはいけない為にあまり時間は掛けられない。
一瞬だけ目を瞑り、集中力を瞬間的に高める。
そして…。
「……今!」
氷太は大きくフライパンを振るった。
『こ、これはどうでしょうか!?』
宙を舞う卵とご飯。
そして…卵がまるで生き物のように動き、ご飯を包んでいく。
『こ、これは凄い!空中でオムライスが出来てしまっています!』
そこで氷太は素早くフライパンを構え直し、受け止める体勢に。
そして…。
『き、決まったぁ!』
オムライスは見事にフライパンの上に、その姿を現していた。
後はそれを隙間から出した巨大な皿へと移し、上からケチャップを掛けて料理は完成した。
そしてその瞬間、周りからは歓声や拍手が。
「はぁ…はぁ…つ、疲れた。」
「お疲れ様!二人共!」
「あ、暑い…。」
疲れと暑さでグッタリとしているチルノと氷太。
二人共暑さに弱い中よく頑張ったものだ。
そんな二人に小傘は水を持ってきて労をねぎらっていた。
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