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これで三チームの料理が終わった訳ですが…結論から言うと、大妖精チームは文句なしの最下位。
それはそれは会場が一つになり、満場一致で。
…で、どちらのチームが勝ったかと言うと…。
「やったぁ!勝ったぁ!」
「ほら。やっぱり普通がいいのよ。」
「…そうなのかも。」
『勝利チームはなんと三妖精チーム!』
『大妖精さん達はあれですが…チルノさん達は惜しかったですね。』
『そうですねぇ…。小傘さんが調味料を間違えてなければ…。』
…と、いう訳だ。
小傘は慌てすぎたせいで調味料を間違えてしまっていたのだ。
こればかりはどうしようもなかった。
「ごめん…わちき…。」
「だ、大丈夫…間違いは…誰でもあるから。」
「そうだよ!あいつらに勝てなかったのは悔しいけど…楽しかったからさ!」
「うぅ…チーちゃん…氷君…ありがとう…。」
落ち込む小傘の肩をドンマイ!と言わんばかりに叩いて励ますチルノ。
氷太も優しく励ますと、小傘は嬉しそうにしていた。
…一方。
「…これどうするの?」
「…知らない…聞かないで…。」
「ワハ…。」
…本当にどうしたらいいんでしょうか。
雰囲気は完全にお通夜なんですけど…。
「…ルール…覚えてる?」
「…作った料理は…残さない…。」
「………。」
その日…ルーミアは初めて食べ物を食べたくないと感じ…口を閉ざした。
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