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優奈は一刻も早くこの話題を終りにしたいのか、足を早くした。家に早く着こうとしてるんだ。
まぁ私もドSならぬドN――つまりノーマル。優奈を虐めて楽しい事なんて少ししかない!
少しはあるけど。これ以上は不憫かな、と思って、私も歩く速度を上げた。
優奈はそれにホッとしている様だ。
「ゲホッゲホッ」
歩くのが疲れたのか、なんなのか、優奈は突然咳き込んだ。
「大丈夫?」
笑いを含みながら面白がって言うと、優奈は苦しそうに咳を続け、頷くだけだった。
そんなくだらない談笑を交わしているうちに家に着いてしまった。
優奈も咳が落ち着き、いつもの元気な優奈に戻っていた。
「おじゃましまーす!」
皆で声を揃え、優奈の家に入った。
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