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何ということもない日常。
いつもと同じように学校に来て、いつもと同じように授業を受け、いつもと同じように家に帰る。
そこに不満があるわけではない。
実際には完全にいつもと同じというわけではない。
細かく見れば、変化のない日々なんてのはありえない。
昨日は朝、6時13分に目が覚めたけれど、今日は5時57分に目が覚めた。
そんな些細な変化ならばいくらでもある。
世の人はこれを変化として認めることはないだろう。
けれど、その程度の変化でも俺は不満に思ったことはない。
これはこれで立派な変化であり、この小さな変化が後にもたらす影響は必ずあるだろう。
それを予測し、実際に体験することもまた面白い。
だからといって、この生活に満足しているわけでもない。
所詮変化は予測の範囲内。
予想外のことが起きるなんてことはほとんどありえない。
小さな変化によって生じる変化に多少の違いはあれど、小さな変化であることには変わりない。
俺は小さな変化を集めて、人生を楽しめるような性格をしているわけではない。
結局のところ、俺は今の生活に何も感じていないのだろう。
不満も、満足も感じることはない。
ただ淡々と毎日を生きている。
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