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「これとこれがあれば良いかな」
「何で剣と魔導書を持ってるの?」
「ん?ちょっと暴れてる魔物を鎮めに」
えぇぇぇ・・・魔王なのに魔物の暴動を鎮めに行くの?まあ、ルカお兄ちゃんらしいけど。
「それ、誰かの依頼?」
「うん、ユーリが行きたがってた街の人から」
「え・・・」
「ん?」
「ルカお兄ちゃん、もう人間と魔物の共存し始めてるんだね」
「んー、あそこは元々魔王城に近かったせいか人間とか魔物とか気にしない人達しか居ないんだよね」
そうなんだ。でも、それなら・・・人間と魔物の共存は案外難しい事でもないのかな?
「そうなんだ、ところでルカお兄ちゃん以前の魔王はその人達の事どう思ってたのかな?」
「ああ、何か友好関係を築き上げた仲だって言ってたみたいだよ?」
「へえー・・・じゃあ歴代の魔王も本当に悪い人達じゃなかったんだね」
「まあ、そこだけ聞けばね。おっと、そろそろ行かないと」
「僕も行く!」
「動けないのに?」
あうぅ・・・それを言われると・・・
「うー・・・」
「・・・分かった、じゃあ僕の魔力を分けてあげるよ」
「ふぇ?」
「魔力切れで動けないなら魔力を補給すれば動けるようになるからね」
なるほど・・・じゃあ僕を連れて行ってくれるって事だね♪
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