勇者として出来る事

16/28
前へ
/60ページ
次へ
「ありがとうルカお兄ちゃん♪」 「うん、それじゃ行くよ。彼の者に我が魔力を分け与える・・・マジックギフト」 「ふわぁ、何か身体がポカポカする」 「魔力が入ってきてる証拠さ」  魔力って暖かいんだぁ。何かすごい。 「ん、動く♪」 「それじゃ行こうかユーリ。ただ気を付けてね、今から鎮めに行く魔物は誰彼構わず襲うから」 「分かった、自分の身は自分で守るよ!」 「いい返事だね」  さすがに攻撃は出来ないけれど、守るだけなら傷付けないからね。 「グオォォォ!」 「ルカお兄ちゃん、自分の身守れないかも・・・」  この魔物さん、ギルさんより大きいよぅ・・・ 「まあ、こいつはベヒモスって種類の魔物の王、キングベヒモスだからね・・・傷付けないとか考えない方が良いよ?」 「うぅ、仕方ないけど分かった・・・」 「じゃあユーリ、さっさとこいつを止めようか」 「うん!」  今回だけは、傷付けちゃうけど許してね・・・ 「オォォォォ!」 「重力の鎖よ、我に仇なす者を束縛せよ。グラビティ・チェーン!」 「オォ!?」 「ユーリ、魔導書貸してあげるから炎属性の魔法を何か唱えて」 「う、うん!えーと・・・大地に眠りし灼熱の業火よ、火柱となりて敵を穿て。プロミネンスアロー!」 「ガァァァ!!」  うわわ、火柱が魔物さんを包み込んじゃったよぅ!
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加