1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ユーリ!」
[我が主・・・!]
「グォォ!?」
「ユーリの剣が光って・・・!?」
何だろう、暖かい・・・痛みが引いてく・・・
「・・・我が主を傷付けた罪、償ってもらう」
「勇者の剣が・・・女の人になった?」
「なるほど、神剣だったのか」
神剣?何それ?
「その話は後で・・・天より現れし雷よ、我が主に仇なす者に罰を与えよ・・・ライトニング・ジャッジメント!」
「ガァァァ!?」
「すごい・・・」
「というかあれ殺しにかかってるよね完璧に」
いくら僕のためとはいえ、殺すのは駄目だよぅ・・・
「さて、何から話しましょうか?」
「とりあえず君の名前を教えてよ」
「私の名などありません。強いて言うなら勇者の剣ですね」
「じゃあ僕が新しい名前付けてあげる♪」
「有り難きお言葉ありがとうございます我が主」
「うーん・・・ルビィなんてどうかな?」
髪の色とか剣の色のイメージが紅かったっていうのが理由なんだけど・・・
「ルビィ・・・ありがとうございます我が主」
「僕はユーリだよ♪」
「はい、ユーリ」
「僕はルカだよ。さて、一つ聞こう。何で君はその姿にならずずっと武器庫に居たんだい?」
「勇者に触れられる事で初めて出来るようになりますので・・・実は私、この姿になるのは初めてです」
『えっ?』
じゃあ、僕が見付けるまで勇者には会えてなかったって事・・・?
「私が創られた途端、魔王に武器庫に入れられまして」
「何て言うか御先祖のせいでごめん」
「いえ、気にしないで下さいルカ。むしろそのおかげでユーリに会えたのですから」
ルビィ意外とポジティブ思考の人・・・あ、いや神剣なんだね。
最初のコメントを投稿しよう!