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「うん、そう言ってくれると助かるよ。さてと、キングベヒモスを何とか鎮めないと」
「先程私が・・・」
「ちゃんと話聞いてもらわないとまた暴れるからね」
「グゥゥ・・・」
ふぇぇ、もう目を覚ましたよぅ。キングベヒモスってすごいタフな魔物さんなんだね。
「全力をあのダメージですか・・・」
「やっぱり殺しにかかってたか、まあ良いや。キングベヒモス、これ以上痛い目見たくないなら暴れるのは止めるように」
「グォォ」
「頷いたね」
「ルビィのが堪えたんじゃない?さ、役目も終えたし僕は町長に報告してくるよ」
「じゃあ僕も着いてく」
キングベヒモスはもう暴れないって言ってたからそのままにして大丈夫だよね?
「・・・ガァァァ!」
「なっ・・・!?」
「騙した訳ですか・・・!」
「あうぅ、耳が・・・えっ?」
あれ、何だろういきなり視界が真っ暗になってジメジメして・・・
ガブリ。
「う・・・ぁ・・・」
『ユーリ!』
「お腹・・・空いてた?ごめんね、今まで気付かなくて・・・」
キングベヒモスは・・・この子はあの時の子のようにお腹が空いてただけだったんだね・・・
「ユーリから離れなさい!というかユーリを離しなさい!」
「待ってルビィ・・・ルカお兄ちゃん、この子に何か食べ物を・・・」
「・・・まさか、暴れていた原因は空腹だと言うのかい?」
「うん・・・微かにだけど、お腹が鳴ってた」
こんなに大きな身体なのにお腹の虫はあまり大きくないんだね。
「分かった、すぐ用意する。だからユーリから離れてキングベヒモス」
「ガゥゥ・・・」
「はぁ・・・ケホ!」
「ユーリ!大丈夫ですかユーリ!」
「大丈夫・・・だけど、回復してほしいかな・・・」
せめて傷位は塞がないと血が垂れ流しになっちゃうよぅ・・・
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