勇者として出来る事

20/28
前へ
/60ページ
次へ
「回復、回復・・・」 「何してるんだいルビィ」 「回復魔法を覚えていないので探しているんです」 「仕方ないな、エンシェントヒール」  これで何とか傷が塞がって・・・ 「・・・傷が塞がらない!?」 「しまった、キングベヒモスの牙は魔法を無力化する力があるんだった・・・」 「じゃあその力がユーリの傷口に移ったって事ですか!?」 「そうだね・・・カノンなら多分何とか出来るかもしれない」 「なら・・・すぐに行こうルビィ・・・」 「はい!」  段々意識が・・・遠退いて・・・ 「ん・・・」  ここは・・・ルカお兄ちゃんの部屋?という事は途中で意識を失っちゃったんだ・・・ 「ユーリ!良かったです・・・」 「後もう少し治療が遅れてたら危なかったかもだったよ」 「間に合って良かったよ」 「ルビィ、カノンお姉ちゃん、ルカお兄ちゃん・・・」 「気分はどうだいユーリ」 「ん、もう平気♪ありがとう皆、心配かけてごめんね?」 「いえ、無事ならそれで良いんです」  あ、そういえばキングベヒモスはどうなったんだろう? 「うん。ねえねえ、キングベヒモスは?」 「しっかり言い聞かせて食べ物あげといたよ」 「そっかぁ♪」 「それにしてもユーリちゃん怪我治ったばかりなのにまた怪我しちゃったね」  そういえばそうだった。僕ってそういう運命にでもあるのかなぁ?
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加