パーンダヴァの誕生

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現れたのは同じ顔をした二人の神。 神の医師、アシュヴィン双神だった。 「貴女に子を授けましょう。」 「勿論、安産はお約束しますね。」 ふふっと笑う双子の神。 どちらがダスラでどちらがナーサティヤなのかは分からないが、二人合わせてのアシュヴィン双神だ。 マードリーの試みは成功し、彼女は一度で二人の息子を授かったのである。 アシュヴィンの息子達はナクラとサハデーヴァと名付けられ、ユディシュティラ・ビーマ・アルジュナと共に、パーンドゥの皇子と呼ばれる。 後に、彼ら5人は『パーンダヴァス』または『パーンドゥの息子』として有名になった。 さて、この5人の父親って神々ですよね。 いくら王妃達が産んだからって、パーンドゥの息子にはならないんじゃ? いえ、なるんです。 パーンドゥの財産(王妃)を使って得たからなんですって。 王妃=財産か……。 いや、置いとこう。 ヴィチトラヴィーリヤ(ビーシュマの花嫁誘拐事件)の事を考えると……ね。 ビーシュマの所有物(戦利品)と言われたアンバの事を考えると……ね。 この時代ではこれが当然なんだなーと思いつつ、物語を続けて行きましょう……。 .
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