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陽奈が2人に顔を向けると、青年の方が陽奈をみて言った。
「よぉ、俺らがあんたの担当になるみたいだな」
「…俺らってことは………2人ですか?」
管理人は確か1人につき担当を1人つけると言っていた。
青年は陽奈の疑問を感じとったようだ。
「ああ、ペアって言うのかな、俺らは」
青年は苦笑いしながら言った。
「へぇ、そうなんですか」陽奈がそう言うと
「いや、一緒にしないでもらえますか」
少年の方は表情を変えずに青年の言葉を何故か否定した。
「なんでだよ」
青年はすかさず言い返した。
「一緒にしてほしくないからに決まってんじゃないですか」
その言葉にさらに少年は言い返した。
「はぁ?半人前が何いってんだよ、問題ばっか起こすくせに」
さらに青年が言い返す。
「それはお互い様ですから」
「なんだと」「なんですか」
そのまま言い合いを始めてしまった。
―ギャーギャー
「…………」
“仲悪いのかなこの2人、でもケンカするほど仲が良いって言うし…”
完全に置いてきぼりの陽奈はそんなことをのんびりと考えていた。
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