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小心なセルザウィードは、この死体をどのように証拠隠滅しようか試行錯誤をした。
レスト「……………ん。」
セルザ「む…………?」
セルザは、倒れている青年に目を向け注視した。
レスト「………………がはっ!………ごほぉ……!?」
セルザ「ぉおお!!生き返ったか!!」
自分の腹を押さえながら、ひたすらに血ヘドを掃きつづける青年。
レスト「ぐぅうううああぁ……お腹が……お腹が……ちぎれそうだ……。」
セルザ「(こやつ、腹部からモロ落ちて、失神しておったのか……。)」
レスト「………う…。」
バタッ。
セルザ「な、こ、これ!しっかりせんか!おい!」
セルザは再び回復魔法を唱えた。
レスト「………う……こ、此処は…………?」
セルザ「ふぅ……一時はどうなるかと……。」
竜は安堵し、再び青年を見下ろす、
うすいラクダ色の髪に、精悍な顔立ち。
少々あどけない、おろおろとした表情が、彼を幼くみせた。
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