プロローグ2

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かくして青年は、記憶を失い、何とか思い出せたのは『レスト』という名前のみ。 その後、レストはセルフィアの街の住人に優しく迎えられ、街に住む事になる。 当初はレストの身上に疑念を抱いていたセルザだったが、ヴォルカノンの調べによれば、レストが落ちてきた日の飛行船の便は、ひとつも出航してなかったらしく、人身事故も発表されてもいなかったようだ。 何故空から降ってきたのか、セルザは疑問に思ったが、レストの風貌や性格、なよなよしい仕草をみれば、とても悪者には見えなかった為、あまり気にしない事にした様だ。 しかし、その城にある地下室。 その部屋の台の上に置いてある本。 その本は見開きの状態で、こう記したページがあらわになっていた。 『現在の難易度は、プロ級です。 難易度の設定・変更は出来ません。』  
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