風幻竜の口調が…

3/3
前へ
/39ページ
次へ
セルザ「む!そうじゃ!」 レスト「へ?(ま、また口調が…?)」 セルザ「レストよ。御主の記憶と身体、元に戻すことが可能かもしれぬ。」 レスト「え!?本当に!」 セルザ「あくまで可能性の話だ。我の力を持ってすれば、運よくば元通りに戻る事だろう。……我に近う寄れ。」 レスト「え、うん。」 セルザ「ち、近いわ!たわけ!もっと離れんか!」 レスト「あ、ゴメン、これくらいかな?(…やっぱり口調がおかしい……。)」 セルザ「ゴホン、今から御主に回復魔法をかける故、目を閉じて心を鎮めよ。」 レスト「うん。」 セルザ「ゆくぞ……………っはぁ!」 ヴォォォオ……ン……! レスト「………?」 セルザ「………やはり無理か。」 レスト「………がっくり。」 セルザ「これ、そう気を落とすでない。物事そう簡単に成り行きが変わるわけでもあるまい。……まあ、ゆっくり自然に治せ。」 レスト「うん、ありがと……。ねぇ、セルザ……セルザウィード?」 セルザ「ん?」 レスト「なんか、途中、口調がおかしくなかった?」 セルザ「口調?…何を申すか。」 レスト「……いや、ゴメン、気のせいか。」 ふら……。 セルザ「おい!フラついておるぞ!今日は早く床に就け!」 レスト「う、うん、そうするよ……じゃあ。」 セルザ「(……く、思わず地がでてしもうた……!…レストめ、誰かに話す前に釘を刺さねば……!)」 レスト「(……あっちが地なのかな……?)」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加