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セルザ「む!そうじゃ!」
レスト「へ?(ま、また口調が…?)」
セルザ「レストよ。御主の記憶と身体、元に戻すことが可能かもしれぬ。」
レスト「え!?本当に!」
セルザ「あくまで可能性の話だ。我の力を持ってすれば、運よくば元通りに戻る事だろう。……我に近う寄れ。」
レスト「え、うん。」
セルザ「ち、近いわ!たわけ!もっと離れんか!」
レスト「あ、ゴメン、これくらいかな?(…やっぱり口調がおかしい……。)」
セルザ「ゴホン、今から御主に回復魔法をかける故、目を閉じて心を鎮めよ。」
レスト「うん。」
セルザ「ゆくぞ……………っはぁ!」
ヴォォォオ……ン……!
レスト「………?」
セルザ「………やはり無理か。」
レスト「………がっくり。」
セルザ「これ、そう気を落とすでない。物事そう簡単に成り行きが変わるわけでもあるまい。……まあ、ゆっくり自然に治せ。」
レスト「うん、ありがと……。ねぇ、セルザ……セルザウィード?」
セルザ「ん?」
レスト「なんか、途中、口調がおかしくなかった?」
セルザ「口調?…何を申すか。」
レスト「……いや、ゴメン、気のせいか。」
ふら……。
セルザ「おい!フラついておるぞ!今日は早く床に就け!」
レスト「う、うん、そうするよ……じゃあ。」
セルザ「(……く、思わず地がでてしもうた……!…レストめ、誰かに話す前に釘を刺さねば……!)」
レスト「(……あっちが地なのかな……?)」
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